VMware / Microsoft 製品はこう使う。

好きなことを好きに描く.

【ESXiのバージョンアップはiso をブートさせると楽】ESXi6.0 -> ESXi6.5 も同じでした。

こんにちは。

 

ESXiのバージョンアップをする流れをご紹介します。
手元の環境をESXi6.0からESXi6.5にバージョンアップしてみましたが、
従来の方法とバージョンアップ方法に差異はありませんでした。

 

これから書く内容は、ESXi5.5 から ESXi6.0 へのバージョンアップ時の画面キャプチャになりますが、ESXi6.0からESXi6.5 へのバージョンアップ時も同じ方法なので、参考にして頂ければと思います。

 

また、各サーバーベンダーが提供するesxiのカスタマイズメディアからインストールされた環境であれば、必ず同じサーバベンダーのカスタマイズメディアの新しいものでバージョンアップするようにしてください。

 

稀に、初回のインストール時はサーバベンダーのカスタマイズメディアでインストールしているのに、バージョンアップのときだけvmware標準のメディアでバージョンアップしている環境を見かけます。

 

間違いではないのですが、vmware標準のメディアでバージョンアップしてしまうと、サーバベンダーがカスタマイズメディアに仕込んだdriverやサービス達が、置き去り(古いバージョンのまま)になってしまいます。

可能な限り同じ提供元からのメディアでバージョンアップすることをお勧めします。

 

※修正パッチは例外です。vmwareのサイトにある修正パッチはベンダー依存しないものがほとんどです。状況に応じて確認するようにお願いします。

 

では、手順に入ります。

まず、サーバーにISOメディアをマウントしてブートさせます。

f:id:japan-vmware:20161123203335p:plain

 

Enterキーを押すと、モジュールのロードが始まります。

f:id:japan-vmware:20161123203450p:plain

f:id:japan-vmware:20161123203526p:plain

f:id:japan-vmware:20161123203624p:plain

 

起動が終わると同意画面がでます。

f:id:japan-vmware:20161123203712p:plain

 

どのディスクにインストールするか、もしくは既存のESXiをUpgrade するかを選択します。
今回はUpgradeですので、既にESXiがインストールされているディスクを選びます。

f:id:japan-vmware:20161124011512p:plain

 

スキャンが始まります。

f:id:japan-vmware:20161124011733p:plain

 

既存のESXiが見つかれば「ESXi and VMFS Found」の画面が表示されます。
「Upgrade ESXi, preserve VMFS datastore」を選択します。

f:id:japan-vmware:20161124011825p:plain

 

待たされます。

f:id:japan-vmware:20161124012027p:plain

 

古いバージョンのVMFSディスクが接続されている場合は、
警告を出してくれたりします。

f:id:japan-vmware:20161124012142p:plain

 

確認画面が出るので、「F11」キーを押下します。

f:id:japan-vmware:20161124012204p:plain

 

ただただ待ちます。

f:id:japan-vmware:20161124012254p:plain

 

完了しました。

f:id:japan-vmware:20161124012400p:plain

待たされます。

f:id:japan-vmware:20161124012420p:plain

 

この後、再起動が実施され、完了になります。

 

トータルの時間はだいたい30分弱といったところです。

 

バージョンアップが容易なのもESXiの良いところですね。

 

おわり

 

vCenter Server 6.5 - vSphere Client (HTML5) を見る。

こんにちは。

 

vSphere 6.5がリリースされ、vCenter Server 6.5 には、
新しいvSphere Client が機能限定で追加されています。

手元の環境をvCenter Server 6.5 にバージョンアップしたので、
もし参考になれば幸いです。

 

vCenter Serverにブラウザからアクセスします。
「vSphere Web Client(Flash)」は以前のバージョンから存在するものです。
新しく追加された「vSphere Client(HTML5)」をクリックします。
<https://FQDN/>

f:id:japan-vmware:20161121005026p:plain

以前とほとんど変わらないログイン画面です。

f:id:japan-vmware:20161121005317p:plain

 

ログインすると、今ままでみたことの無いデザインの画面になっています。
最近こういうUI流行っていますね。
Microsoft Azure の管理ポータルもこのような感じですし、
HPEの3PARやHPE OneViewなどもこのような画面になってきていますね。
HTML5 なので、Flash を利用していない分、操作していてモッサリした感じは、
すごく解消されているように感じました。画面の配列も直感的で良いと思いました。

f:id:japan-vmware:20161121094636p:plain

 

ESXiホストをクリックしたときの画面です。
サマリタブは、Flash 版と変わらないデザインかなと思います。

f:id:japan-vmware:20161121010143p:plain

 

 

[監視] タブです。

f:id:japan-vmware:20161121010503p:plain

 

 

設定タブ です。
仮想スイッチの部分はすごくよく使うので見てみたところ、
従来のC#版のvSphere Client よりわかりずらい...
あまり優しくないUIになってきていますね。
f:id:japan-vmware:20161121010704p:plain

 

仮想マシンタブはあまり刺激的な変化はありません。

f:id:japan-vmware:20161121010944p:plain

 

データストアタブ です。
データストア名を右クリックするとコンテキストメニューが表示されます。
あまり [ファイルの参照] はいわゆるデータストアブラウザです。

f:id:japan-vmware:20161121011033p:plain

 

データストアブラウザとは言わないようですが、
従来通りの操作感で利用できそうです。

f:id:japan-vmware:20161121011230p:plain

 

 

ネットワークタブです。

f:id:japan-vmware:20161121011358p:plain

 

 

すっかり忘れていましたが、ホーム画面です。

f:id:japan-vmware:20161121011454p:plain

 

C#版vSphere Client に画面のレイアウトを近づける努力をしているように見えます。

ただ、まだ機能限定なので、残念ながら  "ライセンス管理機能がない!"

ということで、vSphere Web Client から操作お願いしますね。

 

 

何かフィードバックすることがあれば、
ブラウザ右上の顔のマークをクリックしてみてください。

f:id:japan-vmware:20161121011738p:plain

感想を送れるみたいですよ。(日本語を理解してくれるか不明ですが)

f:id:japan-vmware:20161121011825p:plain

 

【感想】

操作する上でHTML5版はすごくきびきび動いてくれるので、ストレスフリーでした。
はやく完全版としてリリースされればいいなぁと思います。

ただ、私含め、サポートの方や構築する方からすると、
新しいものになったことで手順書を更新しなければいけなかったり、
顧客への説明もあるでしょうから、なかなか面倒ではありますよね。


時代の流れなので、あきらめましょう!

 

それでは今回はこのへんで。

従来からの存在するvSphere Client (C#)との決別

こんにちは。

 

vSphere 6.5 がリリースされましたね。
いろんな機能が追加されています。

 

私としてはすごく悲しくなったのは、従来から存在していたvSphere Clientが
なくなったということです。(C#版というみたいですが)

VMwareの公式Blogにかかれていることや私でも試してみましたので、
ご参考に頂ければと思います。

まず、VMware公式Blogの内容を抜粋します。

+ Goodbye vSphere Client for Windows (C#) – Hello HTML5
https://blogs.vmware.com/vsphere/2016/05/goodbye-vsphere-client-for-windows-c-hello-html5.html

Today we have two important announcements.  First, the C# client (AKA Desktop Client/thick client/vSphere Client for Windows) will not be available for the next version of vSphere.  

 

実際にWindows 版 vCenter Server 6.0から vCenter Server 6.5 にバージョンアップしました。

まず、vCenter Server6.5 のIP Addressをブラウザで指定して開きました。
何か増えています。
Flash版vSphere Web Client ←今まで通りのWeb Client(vCenter)
HTML5版 vSphere Client (vSphere Clientという名前ですが
 ブラウザベースのWeb Client です(vCenter))

+vCenter Server 6.5の画面

f:id:japan-vmware:20161119001329p:plain

+vCenter Server 6.0の画面

f:id:japan-vmware:20161119001805p:plain

 

Flash版 vSphere Web Client

これは今まで通りのvSphere Web Clientになります。

f:id:japan-vmware:20161119002028p:plain

ログインしても、vCenter 6.0のときと変わりません。

f:id:japan-vmware:20161119002402p:plain

 

では気になる、HTML5版 vSphere Client を見てみましょう。
VMwareのドキュメントセンターみたいな画面になっています。
まだHTML5 版は未完成品のようなので、従来のvSphere Web Client を使うといいです。

f:id:japan-vmware:20161119002632p:plain

 

この辺で。

ESXi - 仮想マシンのインプレースアップグレードはサポートされていない。

みなさま、こんにちは。

 

今回はVMware製品上の仮想マシンのOSのバージョンアップについてです。

私は仕事柄、ESXiを触り倒すので、ESXi視点で記載します。

 

最近よく、ESXi上で動作している仮想マシンのOSバージョンアップをする際、
インプレースアップグレードするお話をよく聞きます。
そして、サービスパックレベルではなくメジャーバージョンアップをする話も多いです。

 

例えば、Windows Server 2008 R2 -->Windows Server 2012 R2 といった具合に。

 

実はこのバージョンアップですが、VMware製品(今回はESXi)では、
サポートされていないオペレーションになります。

+ VMware support for guest operating system upgrade

https://kb.vmware.com/kb/2018695

 

つまり、ESXi上で稼働するWindows Server 2008 R2は2012R2に
インプレースアップグレードするなということです。

VMware KB 2018695の一部を抜粋します。
VMware does not support the installation of major update releases on an operating system as an upgrade in a virtual machine, 

 

例を挙げると、Windows Server 2008 R2として仮想マシンを作成したとき、
ESXiは2008R2に最適な仮想ハードウェア構成で仮想ハードウェアが作成されます。
SCSIコントローラーの種類などです)
そこに2008R2をインストールします。


そして次に、ゲストOSを2008R2から2012 R2 にアップグレードした場合、
仮想ハードウェアは2008R2 のときに構成されたもののままでありながら、
2012R2となってしまうため、最適な仮想ハードウェア構成に
なっていない可能性が出てきたりするわけです。

 

Windowsだけであれば組み合わせのテストをしてロジックを付け加えるのも
いいかもしれませんが、Linuxやその他OSなども含めると膨大な量になり、
それをVMware社がすべての組み合わせのテストを行うのは現実的ではありません。

安全性も考慮した答えが、Not Support という結論なのだと思います。

マイナーバージョンアップはサポートされているので、安心してください。
VMware supports the installation of minor update releases on an operating system as an upgrade in a virtual machine,

今後、2008R2 -> 2012R2 や2012R2 -> 2016などもあり得ますし、
RHEL5.x-> 6.x などもあるでしょうから、注意したいところですね。

 

以上!

【Windows Server 2016 でVMwareToolsのインストール後、マウントが外れる】

みなさん、こんにちは。

 

今回はESXi6.0上にWindows Server 2016 をインストールして、

VMwareToolsをインストール完了間際に、VMwareToolsメディアのマウントが外れるという内容です。

 

インストール中の画面です。

f:id:japan-vmware:20161105221306p:plain

 

 

インストールが完了しました。

f:id:japan-vmware:20161105221541p:plain

 

[完了]ボタンを押すと、再起動を促されます。

f:id:japan-vmware:20161105221620p:plain

 

[はい]をクリックし、再起動を実施します。

すると、高確率でマウントが外れます。

f:id:japan-vmware:20161105223435p:plain

 

インストール後にマウントが外れているため、
実害はありませんが、私の手元の環境ではほとんとの確率でマウントが外れます。

[キャンセル]もしくは[続行]をクリックすればいいだけです。

 

 

今回はこのへんで。

 

【ESXi上で動作するWindows Server 2016 にHyper-Vの役割を入れて仮想マシンを稼働させる】

みなさんこんにちは。

 

今回は、検証をするときに役に立つ情報を書きます。

内容は、ESXi上でゲストOSとしてWindows Server 2016 を稼働させ、
Windows Server 2016 にHyper-Vの役割をインストールし、
Hyper-V上で仮想マシンを稼働させる方法をご紹介します。

 

最近では仮想化されたゲストOS上で検証や開発を行うことが多いと思います。
そして、ゲストOSを多く動作させるにはそれだけ物理ホストが必要になってきます。

しかし、勉強や検証目的だけのために、超高額な物理ホストを何台も購入することは
お財布事情から考えてほぼ不可能だと思います。


当然ながら運用上VMware社としてサポートされない環境ではありますが、
動作検証などを行う上では十分使えるので、興味がある方はお試し頂ければと思います。

環境情報と実施したことを順に書いていきます。


【環境】
Serer : HP ProLinat DL360 G6 
OS : ESXi 6.0 Update 2
Guest OS : Windows Server 2016 Datacenter(製品版)
  (※HPE はDL360 G6にESXi6.0 を入れて使うことを正式サポートしていません)
+ (HWサポート状況の確認)HPE Servers Support & Certification Matrices

http://h17007.www1.hpe.com/us/en/enterprise/servers/supportmatrix/vmware.aspx#.WAI8YY-LQ6R


仮想マシンハードウェアバージョンは11でなければいけません。

 仮想マシンハードウェアバージョンが10だとHyper-Vの役割はインストールできるのですが、
Hyper-V上の仮想マシンを起動させるときにエラーとなります。
(CPUが仮想化に対応していないといったエラーが発生します)

 

【作業1】
まずは普通に仮想マシンを作成します。

f:id:japan-vmware:20161015235810p:plain

f:id:japan-vmware:20161016000021p:plain

設定は全部デフォルトのまま作成しました。

f:id:japan-vmware:20161016000142p:plain

 ※仮想マシンはパワーオフにしておきます。

 

【作業2】

ESXiホストにSSH接続します。私はTeratermを使います。

仮想マシンを保存したディレクトリまで移動します。

cd /vmfs/volumes/<データストア名>

f:id:japan-vmware:20161016023817p:plain

 仮想マシン名のディレクトリに移動します。

f:id:japan-vmware:20161016023907p:plain

 ls コマンドで中をみると、.vmx ファイル(構成ファイル)があることがわかります。

f:id:japan-vmware:20161016024019p:plain

 vi コマンドで .vmx ファイルを開き、一番下に以下の2つを追記して保存します。

vhv.enable = "TRUE"
hypervisor.cpuid.v0 = "FALSE"

f:id:japan-vmware:20161016024324p:plain

 

【作業3】

仮想マシンをパワーオンし、Windows Server 2016 を普通にインストールします。

f:id:japan-vmware:20161016025457p:plain

 

Windows Server 2016 のインストールが終わったので、Hyper-Vの役割をインストールします。

f:id:japan-vmware:20161016032916p:plain

 

f:id:japan-vmware:20161016032946p:plain

ハードウェア要件がここで行われます。
何も設定を変更しなければ、ここでエラーが表示されHyper-Vの役割にチェックをつけることができません。

f:id:japan-vmware:20161016033025p:plain

Hyper-Vの役割のインストール開始。f:id:japan-vmware:20161016033152p:plain

再起動します。

f:id:japan-vmware:20161016033303p:plain

f:id:japan-vmware:20161016033356p:plain

Hyper-V Manager を起動し、仮想マシンを作成していきます。

 

f:id:japan-vmware:20161016033750p:plain

f:id:japan-vmware:20161016033657p:plain

 

Hyper-V上の仮想マシンを起動させることができました。

f:id:japan-vmware:20161016033901p:plain

 

仮想マシンのコンソールを開いてみましょう。

きちんと起動できていることが確認できました。

f:id:japan-vmware:20161016033956p:plain

 

OSまでインストールはしていませんが、起動できているので問題ないとおもいます。

 

今回はこのへんで。