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【ESXi上で動作するWindows Server 2016 にHyper-Vの役割を入れて仮想マシンを稼働させる】

みなさんこんにちは。

 

今回は、検証をするときに役に立つ情報を書きます。

内容は、ESXi上でゲストOSとしてWindows Server 2016 を稼働させ、
Windows Server 2016 にHyper-Vの役割をインストールし、
Hyper-V上で仮想マシンを稼働させる方法をご紹介します。

 

最近では仮想化されたゲストOS上で検証や開発を行うことが多いと思います。
そして、ゲストOSを多く動作させるにはそれだけ物理ホストが必要になってきます。

しかし、勉強や検証目的だけのために、超高額な物理ホストを何台も購入することは
お財布事情から考えてほぼ不可能だと思います。


当然ながら運用上VMware社としてサポートされない環境ではありますが、
動作検証などを行う上では十分使えるので、興味がある方はお試し頂ければと思います。

環境情報と実施したことを順に書いていきます。


【環境】
Serer : HP ProLinat DL360 G6 
OS : ESXi 6.0 Update 2
Guest OS : Windows Server 2016 Datacenter(製品版)
  (※HPE はDL360 G6にESXi6.0 を入れて使うことを正式サポートしていません)
+ (HWサポート状況の確認)HPE Servers Support & Certification Matrices

http://h17007.www1.hpe.com/us/en/enterprise/servers/supportmatrix/vmware.aspx#.WAI8YY-LQ6R


仮想マシンハードウェアバージョンは11でなければいけません。

 仮想マシンハードウェアバージョンが10だとHyper-Vの役割はインストールできるのですが、
Hyper-V上の仮想マシンを起動させるときにエラーとなります。
(CPUが仮想化に対応していないといったエラーが発生します)

 

【作業1】
まずは普通に仮想マシンを作成します。

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設定は全部デフォルトのまま作成しました。

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 ※仮想マシンはパワーオフにしておきます。

 

【作業2】

ESXiホストにSSH接続します。私はTeratermを使います。

仮想マシンを保存したディレクトリまで移動します。

cd /vmfs/volumes/<データストア名>

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 仮想マシン名のディレクトリに移動します。

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 ls コマンドで中をみると、.vmx ファイル(構成ファイル)があることがわかります。

f:id:japan-vmware:20161016024019p:plain

 vi コマンドで .vmx ファイルを開き、一番下に以下の2つを追記して保存します。

vhv.enable = "TRUE"
hypervisor.cpuid.v0 = "FALSE"

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【作業3】

仮想マシンをパワーオンし、Windows Server 2016 を普通にインストールします。

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Windows Server 2016 のインストールが終わったので、Hyper-Vの役割をインストールします。

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ハードウェア要件がここで行われます。
何も設定を変更しなければ、ここでエラーが表示されHyper-Vの役割にチェックをつけることができません。

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Hyper-Vの役割のインストール開始。f:id:japan-vmware:20161016033152p:plain

再起動します。

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Hyper-V Manager を起動し、仮想マシンを作成していきます。

 

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Hyper-V上の仮想マシンを起動させることができました。

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仮想マシンのコンソールを開いてみましょう。

きちんと起動できていることが確認できました。

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OSまでインストールはしていませんが、起動できているので問題ないとおもいます。

 

今回はこのへんで。